OCT
[正常眼]
上が網膜を正面からみたもの、下が断面です。ちょうど網膜のど真ん中の断面をみています。
正常眼ではこのように網膜のど真ん中は凹んでいます。
[黄斑前膜]
網膜の真ん中辺り(黄斑部)の表面に膜が張っています。そのせいで凹んでいるはずの網膜が持ち上げられて膨化し、視力が低下しています。
[黄斑円孔]
黄斑部に孔が開いて視力が低下しています。なるべく早く手術した方がより良い視力を期待できます。
[中心性漿液性網脈絡膜症]
中年の男性に多い病気です。ストレスなどのせいで、黄斑部の網膜が浮いて視力が低下しています。
[網膜中心静脈閉塞症]
網膜の静脈が根元で詰まって出血してしまう病気ですが、黄斑部に血漿成分が貯留して腫れ、視力が低下しています。
[糖尿病網膜症]
黄斑部に白斑が沈着し、血漿成分が貯留して腫れ、視力が低下しています。
[加齢黄斑変性]
網膜のさらに奥の層(脈絡膜)の新生血管が飛び出して、凹んでいるはずの網膜が持ち上げられています。出血や網膜剥離もみられます。
[緑内障]
視神経の周りの神経線維層の厚みを計測しています。左下の赤く表示された部分が薄くなっており、その部に対応した視野異常がみられます。
網膜の真ん中辺りの厚みを計測したもの。通常は上下対称の厚みですが、黒く表示されているのは下の方が薄いことを示しています。視野異常よりも早く異常が出るので、緑内障の早期診断に有用です。